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Kilimanjaro
 18日~23日にかけてキリマンジャロ登山に行ってきた。
メンバーは同任地の内山隊員、ナチングウェアの照沼隊員、ルクレディーの新妻隊員の4人だ。昨年の12月に多くの隊員が登頂にチャレンジしたけど、登頂成功者0だったので、俺はそれなら天候の不安が低いこの時期に登るしかない思ってみんなを誘ったんだ。キリマンジャロは高山病と天候の運によるため登頂成功率は平均で5割以下らしい。

 キリマンジャロは日本では馴染みが薄いかもしれないけど、アフリカ最高峰の山で場所はタンザニアとケニアの国境にあるんだ。俺もタンザニアに行くことになるまで知らなかった。でもここに来ると分かって以来、1度はチャレンジしたいとずっと思っていた。

 登山ルートは大きく分けて6つあるうちのMarangu Routeを選んだ。これは、初心者向けのルートでキャンプ地には、ハットと水道もあるんだ。このルートの簡単な行程を言うと
1日目 Marangu gate 1700M → Mandara huts 2700M
2日目 Mandara huts → Horombo huts 3720M
3日目 Horombo huts → Zebra rock 3881M → Horombo huts 高度順応日
4日目 Horombo huts → Kibo huts 4703M
5日目 Kibo huts → Uhuru peak 5895M → Horombo huts 3720M
6日目 Horombo huts → Marangu gate
という日程だ。人によっては3日目の高度順応日を省くことも可能だ。
キリマンジャロ登山は個人だけで登ることは認められていなく、必ずガイドを同伴しなくてはならないんだ。そしてこれは義務じゃないけれど、ほとんどの場合、登山中の料理を準備してくれるコックとウエイター、登山者の荷物を運んでくれるポーターも同伴することになる。俺たちも当然頼んだ。結果的に俺たち4人に対してポーター5人、コック1人、ウエイター2人、ガイド2人付くことになった。

 でも14人一緒に登るわけではなく、付きっ切りなのはガイドだけなので6人パーティーみたいなもんだ。ポーターは重い荷物持ってるくせにすごい速さで登っていってしまう。恐るべき体力だよ・・・。

 はっきり言って4日目の高度4700Mのキボハットに達するまでは、簡単なハイキングみたいな感じで疲れとかもそんなに無かった。照沼隊員なんか、水もソーラー電気もあるし、高度3700Mのホロンボハットの方が任地より快適だとか言っていたからね。さすが頼もしい過酷環境下の南東部隊員だ。でも俺は2日目のホロンボハットまでは、サングラスをつけずに登っていたので、2日目の夜は目が痛くてあまり眠れなかったんだけどね。3700Mまでくると雲の上に出てくるので陽射しも強い!3日以降はちゃんとつけるようにした。

 でもやっぱり4000Mを超えてくるとこれまでと環境がガラリと変わる。陽射しは強いけど風は物凄く冷たい。普通に歩くだけで息が切れてくる。こんな状況なのにキボハットに着く直前、俺と照沼隊員、新妻隊員が寒さもあったためノンストップで早歩きで登っていたので、着いた時には3人ともグテッと座り込んでしまった・・。俺たち3人とも、2人はなんで余裕なんだ?俺1人だけ休むわけにはいかないなと思っていたらしい・・・。馬鹿だよな~。賢い内山隊員は服を足してマイペースでキボハットに登ってきたよ。

 そして登頂アタックの直前の夕方、俺と照沼隊員は頭痛で苦しんでいた。高山病症状の1つだ。ガイドからは頭を冷やさないように、ニット坊をかぶれそして水分を沢山取れと言われた。そして言われたとおりにしたら、少しだけ楽になったような気がした。食欲も全くない。でも無理やりに押し込んだ。そして早い夕食を終えて、仮眠を取った。そう、5日目の最終アタックは日替わりの夜中0時に歩き始めるんだ。俺は6時にベットに入ったのに、頭痛と寒さで眠れなくて+水分沢山取ったためトイレにも3回行った。結局23時に起きるまで一睡もできなかった。このときは正直登頂は無理かもなぁ・・・と思ってしまった。

 でもここまで来たら、気持ちの問題だ。頭痛はあるものの、全然歩けるからだ。23時に紅茶を飲んでから24時過ぎにキボハットを出発して1つの到達目標点とされるギルマンズポイント5681Mを目指した。ガイドに俺たちの前後を挟まれてヘッドライトと星明りを頼りにゆっくりとジグザグに長い急なスロープを登っていく。今まで沢山休憩をくれたガイドも今は体を冷やすといけないとか言って全然休憩をくれない・・・。このアタックは本当に辛かった。体内に酸素が不足しているのが感覚で分かる。足を1歩出すのが物凄く億劫になるんだ。俺は今までガイドに休憩しようと自分から頼んだことはなかったけれど今回ばかりは何回も5分休憩しようとガイドに頼んだよ。ガイドのあとギルマンズまで30分だ、15分だという声も信じられなくなっていた。永遠に着かないんじゃないかと思った・・・。

 こんな感じで苦しみながら登り始めて5時間、ギルマンズポイントに何とか到達。まだ辺りは真っ暗でなんも見えないけど、とりあえず安堵感で満たされた感じだ。そして俺はまだ行けるか!?と自分に問いただしてみる。まだ体力も残っているし、意識もはっきりしている!仲間達も同じような感じだ。最高地点のウフルピークに行こうとガイドを急かした。あとは噴火口沿いを歩いて一番高い所を目指すだけ!

 事前に読んだ地球の歩き方によると、ここから最高地点までは、1キロほどらしい。だからすぐ着くだろうと思っていた。でもガイドがウフルピークはあそこだと指差した方向は、到達する気が失せるくらい遠かった・・・。一気に力が抜けたよ。でもスローモーでも歩き続けて目指した。ガイドが朝日が昇ってきたぞと写真を撮ることを勧めてくれたけれど、そんな気力の余裕は無かった。最高地点を目指すだけで精一杯だった。

 休み休みながらも足を止めずにギルマンズポイントから進むこと2時間、とうとう5895Mの最高地点ウフルピークに到達した。既に照沼隊員と新妻隊員は到達していた。その後内山隊員もガイドに支えられながら、到達。俺たちは4人皆登頂することができた。お互い抱き合って喜びここからの眺めを目に焼き付けた。見渡す一面は氷河と雲海。最高の景色と共に達成感も湧いてきて理屈抜きで感激した。そしてここで皆でキリマンジャロビールで乾杯した。1口、2口しか飲めなかったけれど、上手かったなぁ!スワヒリ語でUhuru=Freedomという意味なので日本語訳でここは自由の頂とでもいうのかなぁ~名前もかっこいいけれど、この場所がとてもかっこよく思えた。

 その後の下山は眠気と疲れでボロボロ・・・内山隊員は高山病にやられ、2人のガイドに支えられながらの下山、俺もポーターに途中両脇支えてもらう程だった・・・。そして何とか辿り着いたバラフという別ルートのアタックポイントで休憩して、その後もひたすら歩き続けて、夕方7時半にホロンポハットに到着。そしてこの日最初の食事にありつけたけれど、疲れであまり喉を通らず、ハットに戻りぐっすり眠った。

 最終日は昨晩沢山眠ったせいか少し元気になり、足軽とはいかなかったけれど、順調にゲートまで下山した。それにしても最後のアタック前までは本当に大したこと無くてハイキング気分だったのに、アタック&その後の下山は超超辛かった。でもアフリカ大陸最高地点を制した感動は本当に格別で多分一生忘れないと思う。

登山費用(1人あたり)
・5泊6日 910ドル
・備品のレンタル 75ドル
・ガイド、ポーターへのチップ 65ドル

登山道具
・登山靴
・寝袋
・ウォーキングスティック
・サングラス
・日焼け止め
・Tシャツ3枚
・パンツ1枚
・ジャージ上下
・ヘッドライト
・レインジャケット&トラウザー
・ウォームジャケット&トラウザー
・薄手の長袖2枚
・靴下3足
・キャラメル60個
・チョコレート6枚
・水1.5リットル/日
・カメラ
・タオル2枚
・でかいゴミ袋数枚
・カメラと電池多目
・携帯
・財布
・グローブ
・サンダル
・トイレットペーパー4個
・キリマンジャロビール

持って行くべきだったもの
・リップクリーム
・バンドエイド
唇が乾燥でやられてしまって、食べる度に沁みて辛い。
靴擦れをしてしまって、下山はずっとサンダルだった。

DSCN1682.jpg
初めて全景を見たキリマンジャロ
写真からは伝わりにくいけれどでかい。

DSCN1702.jpg
登山開始前に皆で

DSCN1708.jpg
初日は森の中を進む

DSCN1738.jpg
マンダラハットに到着

IMGP2058.jpg
ハットに早く着いたので散歩がてら寄ったマウンディクレーター

IMGP2064.jpg
ハットでの夕食は美味かった

DSCN1765.jpg
宿泊したハット
寒かったが広くて快適だった。

CIMG1270.jpg
2日目出発前に皆で

DSCN1785.jpg
2日目に入り見えてきたキボ峰と黙々と荷物を運んでくれるポーター
彼らの体力には呆れるばかり・・・。

DSCN1827.jpg
2日目は初日とガラリと変わり荒野の中を行く

DSCN1837.jpg
辿り着いた2日目のハット

DSCN1866.jpg
ホロンボハットの風景
既に雲の上だ。

CIMG1315.jpg
高度順応日に寄ったゼブラロックで

CIMG1328.jpg
くっきりと見えたキボ峰

DSCN1870.jpg
4日目キボハット目指して出発

DSCN1888.jpg
まるで寒い砂漠の中を行くようだ

IMGP2151.jpg
高さ5150Mのマウェンジ山
この山は頂上まで登れないらしい。

CIMG1340.jpg
休憩中
4000Mを超えてくると日差しは強いのに風は冷たく過酷な環境だ。

DSCN1895.jpg
到着したキボハット

DSCN1897.jpg
休んだハット
入り口はここしかなくトイレは裏側あり、寒くて頭も痛くトイレに行くのも億劫になった。

DSCN1903.jpg
0時過ぎにキボハットを出発して歩くこと5時間、ギルマンズポイントに到着。
ここはキリマンジャロ噴火口の一番低い位置だと思う。

DSCN1911.jpg
頂上から見える風景①

DSCN1914.jpg
頂上からの見える風景②
言葉を失うほどの絶景だ。

DSCN1923.jpg
ウフルピークで
ハイテンションになり皆Tシャツでガッツポーズ!

IMGP2158.jpg
頂上から見える風景③

IMGP2159.jpg
頂上から見える風景④
一面雪で、気温はマイナス十数度、タオルに包んで持ってきた水も少し凍ってしまった。

IMGP2165.jpg
下山中・・・
体力を使い果たしてポーターに支えてもらった・・・。

DSCN1944.jpg
頂上到達のCertificate

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この記事に対するコメント

おかえり。

とりあえずすげーな・・・。あとでもう一度ジックリ読もう。

コウタのこんな姿、飲み以外ではじめてみた。
【2007/06/29 12:27】 URL | やまざ #- [ 編集]


まだ緑があることろから、5895Mってすごいね。ちょっと自分では考えられない・・・。
それでも全員頂上まで行けたってんだから、すごい集団だよ。

俺も富士山に登った経験があるから、最初の写真でそのでかさがよくわかる。
そして、写真がすごくいいです。実際に見たらもっとすごいんだろうな。
写真では伝えられないものってのがあるでしょ。

何年後かにまた登る機会があったら、登るかい?
【2007/06/29 18:56】 URL | やまざ #- [ 編集]


アフリカに雪。
なんとも不自然な組み合わせ。


にしても、キリマンジャロ登頂は凄すぎ。富士山+2000mなんて、まるで異次元。知り合いの元隊員は途中で断念したって聞いたよ。

本当にすごい。
おめでとう!
ただ、下から二つ目の写真は、まるで捕らえられた宇宙人だな(笑)。やばいよ、あの顔。

そうそう、メールでも送ったが、タンザニア行きの航空券が無事に取れました。
あとはよろしく!
【2007/06/30 00:30】 URL | TK #- [ 編集]


おぃ!マラソンマンが体力を使い果たしてどうするv-30

若いときの盲腸をまだ、引きずっているのか。。

というか、いつも、同じ髪型だな。。
そろそろ、ロン毛にしてみたらv-209
あと、アフロとかv-91
【2007/07/02 00:34】 URL | YB-1 #- [ 編集]


やまざさん、どうも!いい景色でしょう。5895Mは一面雪と雲で地球上で一番高いところ辿り着いたんじゃないか?という錯覚さえ覚えたよ。本当に最高だった。でも頂上からの下山は力を使い果たしてしまったからね・・・。また登るか?と言われたらどうするかな~とりあえず10年間はもう登らなくていいな。

 ティーけさん、どうも!富士山+2000Mと考えるとやっぱり高いよな~。4700Mまではハイキング気分で登れるんだけど、ラスト1000Mが本当に辛い。下山途中不覚にも力使い果たしてしまい、休憩するバラフという別ルートのアタックポイント手前はポーターに支えてもらったよ。ここで休憩してからは、ホロンボハットまで自力で歩いたけど、疲れと靴ずれで最悪だったからなぁ。タンザニア航空券確保おめでとう!ここで会えるのを楽しみにしているよ。

 YB-1さん、こんな辛い登山特に5日目は初めてだよ。こんなに疲れたのも初めてかも・・・。もっと体力つけんとな~。盲腸は全く関係ないよ。髪は3~4ヶ月に1回こっちのヘアサロンで切ってもらってるからね。でも現地人の4倍値段がかかる・・・。まぁみんな坊主で俺だけ坊主じゃないからな~。馴れない頭でもバリカン一つでようやってくれるよ。

 
【2007/07/02 04:53】 URL | コータ #- [ 編集]


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